白内障といっても高齢犬だけの病気ではありません。生後数ヵ月の子犬でさえ可能性があり、遺伝的な要因が関与しているといわれています。特にペットブームで人気の犬種に、その傾向が多くみられるようです。犬も白内障になると、目の中の水晶体が白く混濁し視覚が障害されます。飼い主がペットの異常に気付いて連れてくることもあれば、健康診断で偶然見つかることもあります。
白内障は放っておいても治ることのない病気ですから、何らかの治療が必要になります。主な治療には点眼剤により進行を遅らせる方法と手術により濁った水晶体を取り出す方法があります。海外では眼科専門獣医師が活躍していますが、国内でも犬用眼内レンズが開発され、手術を受けられる施設が増えてきました。
症状が進行する前に手術を行うのが理想ですが、犬は人よりも手術が難しく合併症も多いこと、全身麻酔や術前・術後の管理が大変なことから、飼い主の理解と協力が必要になります。目だけの問題ではなく糖尿病などの全身疾患に関与する場合もありますので、獣医師とよく相談して治療法を決定してください。
(2002.11 記)
(訂正)
現在は国内でも眼科専門医が活躍しています。また白内障の進行防止のサプリメントなど、期待したいものが続々登場しています。
2007年04月26日
犬の白内障治療「手術は医師と相談を」
posted by かけはた at 18:04| コラム「ペットと暮らせば」回顧録
目の病気「涙や目やには不調の徴候」
視覚障害をひき起こす可能性のある疾患には白内障や緑内障、乾性角結膜炎、網膜剥離、進行性網膜萎縮などがあり、遺伝的な要因も指摘されています。家庭では涙と目やにが増えた点や、目の白濁などから何らかの不調をみつけることもできます。動物の眼疾患は治療が困難なことが多いのですが、白内障手術をはじめとする専門的な眼科治療が可能な病院も徐々に増えてきました。
長生きが可能になって疾患が多様になるのはペットも人間も同じです。言葉を話せないペットに代わって体の異変を見つけることも獣医師の仕事の一つです。眼疾患に限らず早期発見・早期治療のため、若くて健康であっても年一回の検診をお勧めいたします。
(2002.6 記)
posted by かけはた at 18:02| コラム「ペットと暮らせば」回顧録


