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2007年06月01日

ドライアイ「涙不足だけが原因ではありません」

DSC02804.JPG動物は眼の奥にある網膜に、景色や光を映し出すことで物を見る働きをしています。そのためは眼の表面から中心部は透明でなくてはいけません。眼の表面をおおう膜を角膜といいますが、体をおおう皮膚とは違って血管がありません。角膜が透明なのは血液からではなく、涙から酸素と栄養をもらって維持されているからです。涙は主に涙腺で作られ、まばたきによって眼の表面に広げられ、眼の表面を健康に保ちます。
涙は単なる水ではありません。まぶたや角膜、結膜の表面から分泌される油や粘液の成分によって涙の膜として保持され、流れ出してしまうことや蒸発が抑えられています。また涙は血液と同じような成分を含んでおり、眼を潤し、ごみを洗い流すだけではなく、角膜に酸素と栄養を与え、細菌の感染から守っています。
眼の表面に十分な涙の膜が作られない「ドライアイ」の症状は涙の量が少なくなることだけが原因ではありません。まぶたに異常があったり、まばたきがうまくできていないと、涙の量が十分であっても、眼の表面に涙が保持されずに流れてしまったり、すぐに蒸発してしまうことで眼の表面は乾燥してしまいます。
ドライアイになると、眼の表面が酸素不足と栄養不足となり、細菌が増殖しやすくなり、傷が治りにくくなります。進行すると角膜の透明性が失われ視覚障害につながります。初期には結膜炎や目やに、流涙、涙やけなどの症状を示します。目やにあるいは過剰な涙が出ていないか、眼の表面の潤いが十分か、まばたきがしっかりできているか、ペットの眼をじっくり観察してみることも大切です。


posted by かけはた at 01:28| コラム「ペットと暮らせば」回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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