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2007年10月30日

硝子体動脈遺残がみられた犬の白内障

3498_20070914_Eye_0002.JPG白内障手術を希望しミニチュア・シュナウザー、雄、2歳齢が来院しました。左眼に過熟白内障による視覚障害および超音波検査において硝子体動脈遺残(Persistent Hyaloid Artery: PHA)が認められました。また超音波カラードプラにおいて硝子体動脈に血流が認められました。この白内障はPHAに合併するものと考えられました。初診時において既に過熟期の白内障を呈しており、水晶体後部の透見が不可能であったため、水晶体血管膜過形成遺残/第一次硝子体過形成遺残(PHTVL/PHPV)などの合併は診断できませんでした。
PHAに関連する白内障の治療には、前部硝子体切除術と組み合わせた水晶体後嚢の開窓と硝子体動脈の切断を併用する白内障手術が適応されますが、硝子体動脈が開存している場合や重度のPHTVL/PHPVの白内障手術の予後は、合併症(術中あるいは術後硝子体内出血、牽引帯の形成、網膜剥離など)のリスクが非常に高くなるため、単純な成熟白内障のルーチンな手術よりも注意が必要とされています。また本症例では水晶体の吸収および虚脱が認められたことから、さらに手技が困難になることが予想されたため手術適応外と判断しました。

posted by かけはた at 00:27| 眼科診療室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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