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2007年11月09日

頬骨腺粘液嚢胞による眼球突出

DSC03568.JPGDSC03569.JPGDSC03567.JPG片側性の眼球突出を主訴に来院した犬2例に頬骨腺粘液嚢胞が認められました。両者とも処置により眼球突出の症状は改善したのですが、1例の患眼は視覚喪失に至りました。
頬骨腺は頬骨弓の腹側、眼窩骨膜の腹側部に面し、上下に扁平な20mm×10mm程度の大きさで犬、猫のみに認められます。導管である頬骨腺管は複数認められますが、特に大きい1本の大頬骨腺管は上顎最後後臼歯付近の頬粘膜に開口しています。
視覚喪失に至った症例には患部の疼痛および血中CRP値の上昇が認められ、超音波検査において眼窩内の占拠病変による眼球の変形が重度でした。治療5日後には眼球突出は改善されたのですが、視覚は戻りませんでした。治療14日後の網膜電位検査がノーマルであったにもかかわらず視覚反応が認められなかったことから、患眼の視覚喪失の原因は頬骨腺粘液嚢胞による視神経の損傷と判断しました。
両者ともに犬種はウェルシュ・コーギーで、上顎最後後臼歯付近の歯肉に炎症がみられました。ウェルシュ・コーギーはバードバイターと呼ばれ、硬いものを思いきり噛む習性があるようです。今回の子たちも硬いものが大好きで、豚の蹄やプラスチックのおもちゃをバリバリと噛むとのこと。今回の原因に関連がありそうです・・・
posted by かけはた at 02:26| 眼科診療室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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