かけはた動物病院
かけはた動物病院のブログ「眼科診療への取り組み」
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2012年11月20日

Corneal mineralization(角膜石灰化)が認められた高齢のパピヨン

パピヨン、雌、14歳が来院しました。1週間前に右眼の角膜に傷がついていることに気付き経過を見ていたのですが、急に傷が拡大したようです。Corneal mineralizationは高齢犬にみられる角膜変性のひとつであり、新陳代謝の低下した角膜実質にカルシウムなどのミネラル結晶状沈着物が認められるのが特徴で、石灰化した角膜実質が剥離すると重度の角膜欠損を呈します。角膜欠損部は通常の治癒過程では修復されず穿孔の危険性が大きいため、積極的な外科的治療が望まれます。しかしながら高齢犬への全身麻酔のリスクなどの問題があり、対症療法を選択せざるを得ない場合もあります。
本症例も角膜穿孔への進行が予想されたため、結膜弁移植術を提案しましたが手術の同意は得られず、角膜の露出を防ぐ目的で約2カ月間の一時的眼瞼縫合を実施しました。欠損部周囲へのわずかな血管新生がみられましたが角膜欠損部は修復されませんでした。
今回の結果からCorneal mineralizationによる角膜欠損を呈する高齢犬では、積極的な外科的治療を提案すべきと考えられました。もし麻酔が危険と判断される場合も何らかの対症療法を実施すべきであり、高齢犬の角膜に結晶状沈着が見られる場合は予防的にヒアルロン酸点眼や眼瞼マッサージ・温罨法などにより角膜および眼瞼マイボーム腺のコンディションを良好に保つ必要があると考えます。
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posted by かけはた at 22:09| 眼科診療室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

角膜の異物

ゴールデン・レトリバー、雄、13歳齢が、昨日から左眼周囲の皮膚発赤、流涙、眼脂を主訴に来院しました。
左眼の縮瞳、角膜浮腫、角膜結晶状沈着物、そして異物?・・・角膜に草が刺入していました。
点眼麻酔とピンセットで無事に異物を除去しました。
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posted by かけはた at 21:16| 眼科診療室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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