かけはた動物病院
かけはた動物病院のブログ「眼科診療への取り組み」
病院紹介 眼科診療室 動物病院日記 よくあるご質問 リンク

2009年12月27日

犬のVKH様症候群

DSC05385 (2).JPGDSC05383 (2).JPGIM000090.JPG
犬のブドウ膜皮膚症候群(Uveo-dermatologic Syndrome)は、人のVogt‐小柳‐原田病(VKH disease)に著しく類似していることより、VKH様症候群とも呼ばれています。本疾患はメラノサイトに対する自己免疫疾患であると考えられており、通常、ブドウ膜炎と色素脱失性皮膚炎が同時に進行します。特に秋田犬、サモエド、ハスキーに多発傾向があり、免疫反応を抑制しなければメラノサイトが破壊されるとともに炎症が他の組織に波及し、不可逆的な視機能の障害をきたす恐れがあります。犬ではプレドニゾロンおよびアザチオプリンの投与および漸減維持が推奨されていますが、積極的治療が遅れると続発症の危険が増大します。
人のVKH diseaseにおいて、日本ではステロイド剤の大量療法(パルス療法など)が中心に、欧米などでは免疫抑制剤が投与されることが多いようです。写真の秋田犬はVKH様症候群を呈したため、コハク酸メチルプレドニゾロンによるパルス療法に加えアザチオプリンによる維持療法を実施し、眼症状、皮膚症状ともに改善し良好に維持されました。しかしながら、同疾患に対する薬剤の副作用(肝障害、骨髄抑制など)のために治療を断念せざるをえない場合や、反応が悪く続発症(緑内障、白内障、網膜剥離など)の悪化ために視覚を喪失する場合も少なくありません。


posted by かけはた at 10:49| 眼科診療室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トップページ 病院紹介 眼科診療室 動物病院日記 よくあるご質問 お問い合わせ リンク集
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。