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2010年12月16日

瞬膜腫脹を呈したゴールデンレトリバー

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症例はゴールデンレトリバー、雄、2歳齢です。3週間前から左眼の充血、眼脂。20日前に主治医受診、結膜炎の治療で改善せず、瞬膜が腫脹。1週間前に瞬膜の腫脹が両眼に進行したため来院しました。
初診時において両眼の瞬膜突出、腫脹、充血が認められました。眼科検査では両眼ともに威嚇瞬目反応、眩目反射、対光反射、涙液量、眼圧に特に異常は認められませんでした。血液および血液化学検査所見においても、特に異常は認められませんでした。
鑑別診断リストとして、まず瞬膜の炎症と腫瘍を考えました。炎症性疾患にはプラズマ細胞浸潤、結節性肉芽腫性上強膜角膜炎、眼結節性筋膜炎、濾胞性結膜炎などが、腫瘍にはリンパ腫、他の全身性腫瘍などが考えられました。
瞬膜の擦過スワブ標本において上皮細胞の他、リンパ球、プラズマ細胞が認められ、針吸引生検においてもリンパ球、プラズマ細胞および好中球が採取されたことから、プラズマ細胞浸潤と暫定診断し、プレドニゾロンの全身投与、サイクロスポリンAの局所投与を実施したところ改善が認められました。
現在のところ投薬量を漸減、休薬しても数カ月間再発は認められていないことから、何らかの免疫刺激による炎症性病態が存在したものと考えられました。今後、再発あるいは悪化がみられるようであれば、組織生検などによる精査が必要と思われました。


posted by かけはた at 20:02| 眼科診療室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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