涙は単なる水ではありません。まぶたや角膜、結膜の表面から分泌される油や粘液の成分によって涙の膜として保持され、流れ出してしまうことや蒸発が抑えられています。また涙は血液と同じような成分を含んでおり、眼を潤し、ごみを洗い流すだけではなく、角膜に酸素と栄養を与え、細菌の感染から守っています。
眼の表面に十分な涙の膜が作られない「ドライアイ」の症状は涙の量が少なくなることだけが原因ではありません。まぶたに異常があったり、まばたきがうまくできていないと、涙の量が十分であっても、眼の表面に涙が保持されずに流れてしまったり、すぐに蒸発してしまうことで眼の表面は乾燥してしまいます。
ドライアイになると、眼の表面が酸素不足と栄養不足となり、細菌が増殖しやすくなり、傷が治りにくくなります。進行すると角膜の透明性が失われ視覚障害につながります。初期には結膜炎や目やに、流涙、涙やけなどの症状を示します。目やにあるいは過剰な涙が出ていないか、眼の表面の潤いが十分か、まばたきがしっかりできているか、ペットの眼をじっくり観察してみることも大切です。


